長時間露光とは?撮影のやり方を夜の道路で光が流れるような撮影実践!

一眼レフをとことん使い倒す、応用編

 

川や雲が流れるような写真を見たことはありませんか?

それを見たとき、合成と思う方もいるかもしれませんが、あれは立派な一枚の写真です。

最近はスマホでもそういった特殊な撮影ができる機種も増えてきましたが、ひと昔前では一眼レフならではの撮影方法でもありました。

一眼レフを持っていたら、一度は必ず撮影してみたい撮影方法だと思います。

そんな特殊撮影である、長時間露光撮影について解説していきたいと思います。

 

必要機材

・一眼レフ

・三脚

・リモートスイッチ

・NDフィルター(昼間撮影時)

リモートスイッチって?

このような機材です。

メーカーや機種によって、対応しているものが変わってきますが、機能としては「シャッター機能のみ」という単純な機能です。

大きな特徴としてはシャッターをホールドすることができることです。

ここでは説明しませんが、バルブ撮影をする際には必要不可欠な機材となります。

こちらの画像のものはアナログタイプで、一番簡易的なものですが、デジタルタイプの良いものになってくると、タイマー機能がついたりします。

何時間も居座るような長時間露光をする場合はデジタルのものがあると便利ですが、アナログタイプのものでも充分な撮影は可能です。

NDフィルターって?

カメラのレンズに装着する減光用のフィルター。メーカー問わず、レンズのサイズにあったフィルターを装着します。

長時間露光をするにはシャッタースピードを落とさなければいけないので、どうしても昼間に長時間露光を行うと、明るすぎる写真になってしまいます。

それを改善するのに、このNDフィルターが活躍します!

NDフィルターを使用することにより、明るさを抑えることができるので長い間シャッターを開放して撮影することが可能になります。

ただ、あくまでも周りが明るすぎるときに使用するものなので、夜に使用することはほぼありません。

長時間露光以外に、よっぽど特殊な撮影でない限り出番はないでしょう。

 

長時間露光ってなに?

さて、本題に入りましょう。

まず、そもそも長時間露光という言葉がわかりにくいですよね。

簡単にいうと、シャッターを長い間開放して撮影することです。

具体的に決まった時間はありませんが、1秒以上シャッターを開放して撮影することを指します。

余談ですが、30秒以上の開放となるとバルブ撮影になってしまうので、今回は比較的手軽に撮影ができる1秒~30秒間の長時間露光について説明しますね。

まず、こちらの写真は普通に撮った場合です。

夜にシャッタースピードを上げて撮ったので、画質も悪く、一見普通の写真です。

使用カメラ:Nikon D500

しぼり値:f/4.8

シャッタースピード: 1/40秒

ISO: 10000

焦点距離:14mm

 

そしてこちらは長時間露光をした写真。

使用カメラ:Nikon D500

しぼり値:f/13

シャッタースピード: 30秒

ISO: 100

焦点距離:14mm

 

車のライトの軌跡が表現されており、綺麗ではないでしょうか。

撮影はこんな感じでしてます。

 

 

 

シャッタースピードを30秒にしたおかげで、ISOを下げて撮影することが出来るので、夜でも高画質撮影をすることができます。

撮影方法ですが、どうやって明るさを調整するか疑問に思うはずです。

とても単純ですが、カメラの露出計を見ながら設定をしていきましょう。

ある程度外れることない明るさで撮影できます。

露出計がわからない方↓

【入門編】”しぼり”と”シャッタースピード”と”ISO”について

また、この写真のように風景として全体をクッキリ撮影する場合はF値を8以上に設定してください。

ISOは100がベストです。

 

 

そして、ここで3つのポイント

・リモートスイッチを使う

・長時間露光はロケーションが大切

・長時間ノイズ低減機能をオフにするといい”かも”

 

リモートスイッチを使う

シャッターを押すだけなら、リモートスイッチを使う必要ないじゃん!と思うかもしれません。

実は手でシャッターを押すことにより、微妙にブレてしまう恐れがあります。

シャッターを押し込む力でカメラがブレると写真のクオリティにも影響がでてくるので、必ず長時間露光をする時はリモートスイッチを使用しましょう。

長時間露光はロケーションが大切

長時間露光は一瞬を形にするものではなく、時間経過を撮影する撮影方法です。

なので、周りの背景や時間経過によって変わるものを一枚におさめてストーリー化する必要があります。(写真とは感性なので人それぞれですが)

構図やタイミングももちろん大切ですが、ロケーションに一番こだわって撮るとよい写真が撮れるかもしれません。

長時間ノイズ低減機能をオフするといい”かも”

カメラによって最初からオフになっている機種もあるかもしれませんが、もし、オンになっていたらオフにしてみても良いかもしれません。

この機能は長時間露光をした後にカメラ内で画像処理を行う機能で、長時間露光をした時に発生する長秒ノイズというものを除去してくれます。

一見便利な機能に聞こえますが、その画像処理には撮った秒数分の時間がかかります。

30秒でシャッターを切った場合は処理に30秒。

10秒の場合は10秒、5秒の場合は5秒…と、撮影時間分の処理時間がかかるので、じっと待てる方はいいですが、結構大変なので長時間露光(20秒~30秒)をする場合はオフにしてみてもいい”かも”しれません。

ただ、オフにすることによって、撮った後の画像処理は自身でやらなければいけないことを覚えておいてください!(そんなに難しくはないです。)

 

【長秒ノイズとは】

長時間露光をした際に発生するデジタルカメラ側の問題。

フィルムカメラは長秒ノイズは発生しません。

また、間違いやすいですが、高感度ノイズとは別です。

高感度ノイズとはISOを上げた際に発生する、画質劣化現象です。

 

 

こちらは晴れている昼間に撮影をした作品です。

タイトル「わたしをみつけて」

使用カメラ:Nikon D750

しぼり値:f/18

シャッタースピード: 3秒

ISO: 50

焦点距離:24mm

 

スクランブル交差点を長時間露光で撮影してみると、どこかメッセージ性のある写真になります。

この写真はシャッタースピードを3秒で撮影してますが、30秒や1分と長くしていくと人ゴミが消えていき、街並みだけが残ります。(人ゴミの量にもよりますが)

 

まとめ

長時間露光はインパクトの強い写真になるので、見る人を圧倒できます。

また、肉眼では絶対不可能な技術なので、写真ならではの表現ではないでしょうか。

発想次第ではとても広がりのある撮影方法なので、長時間露光マスターになるのも面白いかもしれませんよ^^

ぜひ、街や自然、人にも応用ができる技術なので、色々工夫して撮影してみてください!

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